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【投稿時の一言】
祭り初参加の駿河桔梗です。
とても会話文が多いし、設定も良く分からない作品になってしまいました。
この設定でまた書くかはまだ決まってないのですが、今度書く時は松岡くんや長瀬くんも登場させたいですネ。
こんな駿河の作品ですが、少しでも楽しんで下されば嬉しいです。宜しくお願いします。
【駿河桔梗から一言】
こういう企画は参加せず(…というか自分は参加が出来ないと思っていました…。/汗)、作品を見ている側だったのですが、『やってみよう!!』と思い、初・参加しました。
書けるか分からなかったのですが、ふと思い付き書いたのが、この作品です。
本当は“設定”というのは特にないです…。只、思い付いたまま書いてみたんです。投稿した後に少しずつ設定を加えていたんです…。(大汗)
(10/12/18投稿・11/11/03UP)
≪鴇草≫
「あ~、くそ~!!本当にこんな所に人なんて住んでんのかよ!!あの爺さん、嘘ついてんじゃねぇの~」
俺は山道というか獣道を歩いていた。
その日は凄く寒い日だった。
空は曇っていて、空気も冷たかった。
「雪が降るんじゃねぇの?」って思うぐらいだった。
そんな日に俺はあの人達に会った…。
「…おっ、起きたか!」
「…へっ?」
俺、いつの間にか倒れたらしく、次に目が覚めた場所には知らない人がいた。
…というか、目が覚めた所も知らない場所だった。
辺りを見回しても、やっぱり知らない場所だ。
「…ココは…」
「お前が道の真ん中で寝ていたし、邪魔だったから拾ってきたんだよ」
「あ…ありがとうございます?」
「どういたしまして?」
『何で疑問形?』と言いながら、この知らない人は笑っていた。
先からずっと笑った顔で話している姿が、何か印象的だった。
「お前は何であんな所で寝ていたんだ?」
「…いや、寝てないし……ココらへんに何でも屋みたいな人っていないですか?」
「多分、ココの事だと思うぜ」
「…え~~~~~~ッ!!!!」
「アハハ…驚き過ぎだろ」
いや、驚くよ。
「じゃ…じゃあ、貴方が何でも屋?」
「まぁ、俺もそうと言えばそうだけど…「ただいまぁ…おっ!自分、起きたん?」」
そう言って、人が入ってきた。
その人は元からいた人とは全く反対な感じだけど、笑った顔で話す姿が印象的なのは同じだった。
「おかえり。お客さんみたいだよ」
「そうなん?」
「…はい」
俺はこの瞬間、緊張した。
「 です」
「…自分、それがどういう意味か分かっているん?」
「…分かっています」
「「……」」
沈黙が怖い。
何故かこの部屋にもこの人達にも合っていない気がした。
「…えぇよ。但し、払ってもらうモノは払ってもらうで。それでもえぇんやな?」
「はい」
「交渉成立や。僕はシゲル。そして…」
「俺はタツヤ。よろしくな」
「…タイチです。宜しくお願いします」
噂話で聞いた何でも屋…鴇草。そこは迷路のような山道を歩き続けないと辿り着けない場所にあるらしい。
噂話でしかなく、本当にいるとは思っていなかった人達。
そんな人達に縋るとは思っていなかった。想像とは全然違ったけど、会えて良かった。
これでやっと…あいつらを救える。