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駿河桔梗の完全個人趣味ブログです。
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創作100題
お題は『WORT』から

【駿河桔梗から一言】
山口くんと松岡くんです。
前に茂くんと長瀬くんが一緒に登場させているの書いてないなぁ…って思って書いたと同じ様に山口くんと松岡くんが一緒に登場させているのもあまり書いていないなぁ…って思ったので書いてみました。
(11/05/06UP)

※ この話は「71.霧」と続いています。
まだそちらを読んでない方は、そちらからお願いします。


77.客観的事実

松岡が茂くんと仕事から帰ってきてから、何かソワソワしている。
何度も茂くんや俺の顔を見て、何か言いたそうだ。
茂くんもそれは気付いているみたいだ。
俺と目が合った茂くんは曖昧な笑顔をした。
それに対しても俺は怪訝な顔になってしまったけど、松岡の行動も茂くんの表情も後に理由が分かった。

その日の真夜中に俺の部屋に松岡が来た。

「あのさ、兄ィは“太一”っていう人知ってる?」
「太一?」
松岡は今日の仕事の時の事を話した。
「それでさ、兄ィも知ってるのかな…って思ってさ」
聞きたいけど聞けない…でも聞きたいという行動だったのか。
それにしても、太一に会ったのか。
「あ…兄ィ?」
「太一は茂くんが前に連れてきた奴だよ」
「へっ?どこから?」
「知らん。俺が帰って来た時には、もういたんだよ」
俺もあの時は驚いた。
茂くんに聞いたら、『何となく連れてきた』と言う。
太一に聞いても、『何となくついてきた』と言う。
何か俺は呆れたというか何というのか溜息が出てしまった。
「何でその“太一”…さんが敵軍にいんの?」
「さぁな。太一自身が決めた事だからな。
まっ、太一の事だから考えての行動だと思うぜ」
「そうなんだ…」
スッキリしない顔をしている松岡。
まぁ、そうだろうな。
「別にココが嫌いな訳じゃないと思うぞ」
茂くんに対して、毛嫌いしている様な言動はしていたけど、決して嫌いではなかった。
「そんな安易な理由じゃないから」
「…うん」
「何時か分かんねぇけど、お前もあいつ等と話せる時が来ると思うぜ」
「“等”?」
「そっ。太一以外にも後一人いるんだよ」
「へ~」
「そいつも今はアッチにいるけどさ、そのうち会えるよ」
「そっか…うん、ありがとう兄ィ」
松岡はそう言って、部屋を出て行った。

俺もそれから、すぐに酒を持って部屋を出た。

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