忍者ブログ
駿河桔梗の完全個人趣味ブログです。
 457 |  456 |  455 |  454 |  453 |  452 |  451 |  450 |  449 |  448 |  446 |
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

創作100題
お題は『WORT』から

【駿河桔梗から一言】
茂くんと山口くんと松岡くんです。
テーマは『誠実』です。
どういう話にしようか?はテ-マが決まってからすぐには思い付きませんでした。思い付いたとしても、上手く形にはならず、いろいろ考えてしまいました。
“誠実”と“嘘”は意味的には、=(イコール)にならないはずなのですが、そこはあえてコレで書いてみました。
茂くんHappy birthday♪
(11/11/17UP)

79.必要な嘘

山口と松岡は、部屋で城島を待っていた。
お互いにお茶を飲んだり喋ったりと時間を潰しているが、なかなか城島は現れない。
約束の時間は、とうに過ぎている。
そういう事に関して厳しい城島にしては珍しいなぁ…と山口も松岡も思っていた時にドアが開いた。
「スマンなぁ、遅くなってしもうて!」
少し息を切らした城島が入ってきた。
「遅かったね?」
「おん。今回の事について、まぁ、いろいろな…」
「「??」」
頭の上に、はてなマークが飛んでいるような顔の山口と松岡を見て、城島の顔がほころぶ。
城島は手に持っていた書類を二人に渡す。
「特に難しくないんやけどなぁ…体力勝負やねん」
山口と松岡は書類に目を通す。
確かに左程、難しくなさそうだ。
「だから、これは山口と松岡の二人でやって欲しいねん」
「ふ~ん。茂くんは?」
「僕は…邪魔になるから二人にまかして、自分にしか出来ない事をしろって言われてもうた」
城島は諦めたような口調と笑みをした。
「茂くんにしか出来ない事って?」
「……報告書とか?」
「「あぁー」」
ここ最近、珍しく仕事が続き、提出しなきゃいけない書類が溜まっていた。
山口と松岡は“邪魔になる”という言葉に顔をしかめてたが、書類関連は確かに城島にしか出来ない事なので、少し納得した。
「まぁ、僕が言っても確かに邪魔になるやろうし、溜まっている書類もどうにかせなあかんしな。二人にまかせるわ」
「了解。行くぞ、松岡」
「うん。じゃあ、行ってくる。ご飯、ちゃんと食べてよ、茂くん!」
「おん。気ィ付けてな」
「茂くんもね」
「??山口?」
「じゃあ、行ってきます」
山口は城島にそう言い、松岡も続いて「行ってきます」と言い、部屋から出て行く。
「いってらっしゃい」
城島はそれを笑顔で見送った。

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
♥ Admin ♥ Write ♥ Res ♥
カウンター
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
プロフィール
HN:
駿河桔梗
性別:
非公開
趣味:
読書
自己紹介:
≪生息場所≫
関東甲信越地方
≪誕生日≫
3月18日
Copyright ©  No-Changes  All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  *Photo by 結羽&You  *Template by tsukika  *忍者ブログ [PR]