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駿河桔梗の完全個人趣味ブログです。
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創作100題
お題は『WORT』から

【駿河桔梗から一言】
茂くんと松岡くんです。
山口くんの誕生日話を思い付いた時に「“山口くんと太一くん”で書くなら、“松岡くんと長瀬くん”で書こう」と思ったんです。でも、直接会わせるコトは出来ないので、間接的に会わせようと思い、この話を書きました。
間接的に会わせているのかも良く分からなくなってしまいましたけど…。(汗)
松岡くんHappy birthday♪
(12/01/11UP)

38.引き出しの中に

「茂くん、コレなんだけどさ…あれっ?」
確認したい事があって、茂くんの部屋を訪ねたら、そこには茂くんはいなかった。
 (この時間なら、大体はいるはずなんだけどなぁ…)
俺はどうしようか?と悩みながら、なんとなく机に近付いた。
机の上にはメモらしき物もなく、どれくらいで戻ってくるか?も分からない。只、机の上には一通の手紙が置いてあった。
まだ封は開けてないっぽいから、先、届いたばかりなのかもしれない。
俺は手紙を手に取り、裏を見た。
「…長瀬…智也…」
差出人の名は、そう書いてあった。
俺の知らない名前だけど、多分、前に兄ィが言っていた太一という人と一緒にアッチに行っている奴だと思う。
こんな手紙が、ほぼ毎日のように届き、それを茂くんは親というかおじいちゃんのような優しい顔で嬉しそうに読んでいる。
そして、大切そうに引き出しの中に閉まっている。

俺の知らない人…どんな人だろう。

「どないしたん?松岡」
急に後ろから声をかけられ、驚いてしまった。
振り向くと、茂くんがいた。
茂くんは俺が持っているのが手紙だと分かり、「手紙がどないしたん?」と言った。
「…この“長瀬智也”って人…あの太一っていう人と一緒にアッチに行った人?」
俺はとまどいながら聞いてみたけど、どう言えば良いのか?分からなかった。兄ィと話した事は茂くんは知らないだろうし…。
「おん。そやで」
茂くんはあっさりと、そう答えた。
「長瀬は松岡の一歳年下やで。食べる事が大好きやから、松岡の料理も大好きになるやろうね。松岡の料理は美味しいからなぁ~」
そんな事を言いながら、茂くんは俺から手紙を受け取り、机に戻した。その顔は、やっぱり優しく、嬉しそうだった。

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≪生息場所≫
関東甲信越地方
≪誕生日≫
3月18日
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