３９．もう少し

これは、自分で決めたコト。
あんた達と並んでいたい…一緒にいたい。
そう思ったんだ。
ずっと絶望していたのに…あんた達が救ってくれた。
あんた達の傍にいたい。
自分が初めて、心から願ったコト。
だから、周りからどう思われようとも…どう言われようとも…
関係ない。

これは、俺自身が決めたコト。
アナタ達の敵になる。
そう決めたんだ。
アナタ達の傍にいるのは、嫌いじゃない。
むしろ、好きな方だ。
だけど、それじゃあダメだと思った。
辛い。
でも、自分が決意したコトだから。

周りは何も言わないし、知らない。

周りがどう言っていおうが、関係ない。

だけど、アナタ達がどう思っているのかが、時々怖くなる。

だけど、あんた達の役に立っているのかが、時々不安になる。

だから、時々動けなくなる。
眠れない時がある。
自分は間違っていたんじゃないか？
そう思ってしまう時がある。
だけど、決めたコトだから。
例え、間違っててもいい。
もう、後にはひけない。

• キーリ①・② 著/壁井ユカコ(電撃文庫)
• 鳥籠荘の今日も眠たい住人たち①・② 著/壁井ユカコ(電撃文庫)
• デュラララ!!① 著/成田良悟(電撃文庫)
• バウワウ！(越佐大橋シリーズ１) 著/成田良悟(電撃文庫)
• 薬屋探偵妖綺談①・② 著/高里椎奈(講談社文庫)
• フェンネル大陸 偽王伝① 著/高里椎奈(講談社ノベルス)
• 平井骸惚此中ニ有リ①・② 著/田代裕彦(富士見ミステリー文庫)
• 炎の蜃気楼 邂逅編① 著/桑原水菜(コバルト文庫)
• “文学少女”シリーズ① 著/野村美月(ファミ通文庫)
• 魂葬屋奇談 全⑥ 著/九条菜月(中央公論社)
• 人類は衰退しました① 著/田中ロミオ(ガガガ文庫)
• 魍魎の匣 全③ 著/京極夏彦(講談社文庫)
• カラクリ荘の異人たち① 著/霧島ケイ(ＧＡ文庫)
• 吸血鬼と愉快な仲間たち①～③ 著/木原音瀬(ホリーノベルズ)
• 大正探偵怪奇譚① 著/揚羽千景(徳間デュアル文庫)
• 怪盗クイーンシリーズ①・② 著/はやみねかおる(青い鳥文庫)
• 陰陽ノ京①・② 著/渡瀬草一郎(電撃文庫)

８８．唯一絶対の

山口は、本当に頼りになる。
運動神経も良いし、要領が良いから、物事をすぐ自分のモノに出来る。
僕には、もったいないぐらいの相棒(パートナー)だと思う。
僕より頼られ、僕より慕われている。
良く山口を隊長だと思われているしな。
確かに僕は全然、隊長らしい事なんてしとらんしな。
そう思ってしまうのは、僕でも思うわ。

周りから、

『何で、山口さん、あんな所にいるんだろ？』

『隊長があれじゃあね･･･』

----とか、結構、言われているのを知っている。

山口だったら、もっと上にいけるというのは、僕でも分かる。
その方が、山口の為でもあるような気がする時もある。
だけど、山口-------。すまんな。
僕はもう、山口といるのが楽しいんよ。
山口に甘えてしまっているのも分かっている。
頼りない隊長やけど、これからも一緒におってな。

２６．側にいて

あの人は、見かけ通り頼りない。
いつも笑っていて、体力もない。
知識や頭の回転は早いんだけど、何か頼りない。
良く自分の方が隊長だと思われている時もあるし、それを否定すると、いつも驚かれる。
それを言うと、あの人は、やっぱり笑いながら、

「せやね～。山口は頼りがいがあるもんな」

----って。
俺は、頼られるのは嫌いじゃないし、やっぱり男として嬉しいとは思う。
でも、何か違う意味で嬉しいと感じる時がある。
確かに、あの人は頼りない。
だけど、本当は頼りになる人だ。
俺は、あの人に頼りっぱなしだ。
“どこが？”と言われようが、教えれない。
あの人のどこが頼りになるか？というのは、言葉で表せない。
だから、皆、知らなければいい。
それは、側にいるヤツだけが知っていればいい。