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創作100題
お題は『WORT』から
【駿河桔梗から一言】
茂くんと松岡くんです。
この話は以前にUPした「35.途切れた声」で取り入れるコトが出来なかった部分で作成したモノです。
最後の一文は、下書きを書いている時に急に思い付いて、面白いから入れてみました♪
松岡くん中心の様なのが、いつも暗くなってしまうので、少しでも“ほんわか”していれば良いなぁって思います。
松岡くんHappy birthday♪
(11/01/11UP)
47.星座の物語
今夜は一段と冷える。
今日は珍しく仕事が多く、兄ィは一人で俺と茂くんは一緒で仕事をした。
仕事も終わり、帰っている途中で----。
「…茂くん?」
茂くんが足を止め、空を見上げていた。
「どうしたのよ?!空なんか見て!!」
「ん~?いや~、綺麗やな~って思って…」
茂くんは、空を指した。
俺も空を見た。そこには、星が数点見える。
「やっぱ冬の方が星が見えるなぁ~」
「うん…」
「でもな~、本当はもっと見えるモノやん」
「うん…」
「やっぱ寂しいなぁって思ってしまう時があるんよ」
「うん…」
「…松岡?」
「…茂くん、俺ね…」
「おん?」
「俺がいた所って、星なんて全然見えなかったんだ。毎日、雪が降っていて…星を見る事がなかったんだ」
「…松岡」
「だから、俺は嬉しいよ。数少ない星でも」
「…」
「綺麗って思うよ」
「そやね…綺麗やね」
俺と茂くんは少しの間、星を見ていた。
茂くんは唯一見える星座の事を教えてくれた。
そんな俺達は帰りが遅くなり、兄ィに『遅いッ!!!!』と説教をされました。