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駿河桔梗の完全個人趣味ブログです。
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創作100題
お題は『WORT』から

【旧・No-Changesから抜粋】
この話の会話文以外の「茂くん」は最初は「あの人」にしていたのですが、会話文で「茂くん」って言っているから、「あの人」の所も茂くんにしちゃおうか?悩んだ結果、全て「茂くん」にしちゃいました♪
長瀬くん、Happy birthday♪
(05/11/07UP)


51.譲れないもの

茂くんはいつも、笑顔だった。
俺は茂くんの笑顔を見ると、ほっとして、
茂くんに頭をなでられると、凄く嬉しかった。
だから、俺は茂くんの笑顔が好きだった。

前に、茂くんがため息をついた所を見てしまった時。
俺は何か悲しくなって、急いで、
茂くんに近付いて行った。
「茂くん!!どうしたの?何かあったの?」
茂くんは一瞬ビックリした感じだったけど、
すぐにいつも笑顔になった。
「何でもあらへんよ、長瀬」
その言葉を信じられず、じっと見る。
そんな俺を困った感じの笑顔を向け、
頭をなでてくれる茂くん。
嬉しかったんだけど、何か良く分からない気持ちもあった。
そん時の俺は、まだ小さかったから、あの気持ちが分からなかったけど、今なら分かる。
俺は俺自身が嫌で、悔しかったんだ。
何も出来ない自分が嫌いだった。
だから----
「長瀬に頼みがあるんよ」
そう言われた時に嬉しかった。
でも、頼み事を聞いたら、
「なんで?」
って、聞いてしまった。
茂くんは笑顔で、
「太一が決めた事だから」
その笑顔が悲しそうで、何だかおれも悲しくなった。
そしたら、茂くんが頭をなでてくれた。
「でも、太一はいつか悩む時がくると思うんよ。だから、支えてな」
俺は茂くんが言ったように、太一くんを支えているのか分からないし、
どうすれば良いのか分かんない。
でも、俺は茂くんだけじゃなくて、太一くんの事も大好きだから、
一緒にいたいし、笑っていてもらいたんだ。

その為だったら、俺はなんだってやるよ!!

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