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【投稿時の一言】
祭り初参加の駿河桔梗です。
何か変な話になってしまいました(汗)。
私自身が料理名に詳しくないのですが、一応、タルトは『タルト・タタン』というのをイメージしています。
『タルト・タタン』は、“バターと砂糖でいためた(キャラメリゼ)リンゴをしいて焼いたフランス菓子”だそうです。ネットで調べていたら、美味しそうだったので♪
タイトルはドイツ語です…確か。これもネットで調べました!!
こんな駿河の作品ですが、少しでも楽しんで下されば嬉しいです。宜しくお願いします。
【駿河桔梗から一言】
この作品は会話をなくし、説明文だけで雰囲気を出すコトを目標に書いていました。
登場人物の客は誰か?店主は誰か?というのも不透明にしたくて、一人称も殆どありません。
読んで下さった方々が想像する人達を当て嵌めて頂けると嬉しいです。
(10/12/23投稿・11/11/23UP)
≪Wie ist der Kaffee?≫
人通りの多い道を一本外れると、そこは別世界かの様に人が歩いていない。
その変わりに野良だと思われる猫が我が物顔で歩いて行く。
そんな道を歩いていくと、一軒の喫茶店がある。
喫茶店は道に馴染んでしまって、ぼーっと歩いていると通り過ぎてしまうような感じだ。
店の看板も目立たず、店の周りは蔦や植物・花がいっぱい並んでいる。
そんな喫茶店に入ると、そこまで広くない。
カウンターと数席のテーブルと椅子がある。
店には一人の男性のスタッフがいる。
その人は、大体、本を読んでいる。
今は見慣れているが、初めて入った時は呆気にとられてしまった。
今日も本を読んでいた。
でも、人が入ってきたのに気付いたらしく、本から目を離し、扉の方を見た。
いつも座っている席に着く。
この喫茶店にはメニューが無いっぽい。
その時の男性スタッフが決めているのか、勝手に物が出てくる。
コーヒー類の時もあれば、紅茶類の時もある。
日本茶も出てくる時もある。
今日は、コーヒーらしい。
後、これも勝手に出てくるのだが、食べ物関連が出る。
今日はタルトみたいだ。
料理は詳しくはないから、料理名は分からない。
出し終えたら、男性はまた本を読み始める。
出された物に手を付ける。
美味しい。
コーヒーもタルトも美味しい。
ここにいると、本当に別世界にいる様な感じがする。
だからなのか、度々、この喫茶店に来てしまうのかもしれない……。
この店には、色んな人達が訪れる。
外見も内面も…そして、この店に訪れてしまった理由も…全てが違う。
私(ワタクシ)はその人達に合ったモノをお出ししている。
この店に訪れる人達は、いろんなモノを抱えている。
だから、この店に訪れてしまったのでしょう。
そうではないと、この店に訪れる事は出来ないのですから。
もし、貴方が訪れた時は、私(ワタクシ)は貴方に合ったモノをお出ししましょう。
『Wie ist der Kaffee?』