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駿河桔梗の完全個人趣味ブログです。
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創作100題
お題は『WORT』から

【旧・No-Changesから抜粋】
私にしては長いような気がします!!
この話を思いついたのは、この設定で書こうと決めた時に思いついたヤツなんですヨ。
ですが、かなり時間がたってしまい、多少変わってしまいました。
でも、ベースは残っているはず!!!(爆)
なにはともあれ、太一くんHappy birthday♪
(06/09/18UP)


6.手を伸ばして

俺とアナタが初めて会ったのはいつだろう?
アナタは俺とそんなに年齢が変わらないのに、やけに大人に見えた。


「くっそ~。俺じゃねぇって言ってんのに・・・」
俺は街の奴らから逃げていた。
この町の奴らは悪い事が起こると、すぐに俺のせいにする。
今もそうだ。
俺の言葉なんて、誰も信じてくれない。
「…くそっ・・・・・・ッ!!!」
俺は引っぱられ、わき道に入った。
「そこに隠れとき」
そう小さい声で言い、アナタが俺が走っていた道に出て行った。
「そこのあんた!こっちに子供が来なかったか?!」
「さぁ、知りませんけど?」
「・・・くそっ!!あのクソガキ、どこ行きやがった!!」
町の奴らの声が遠のいて行く。
そうすると、アナタが戻ってきた。
「君、何かしたんか?」
「俺は何もやってない!!あいつらが勝手に!!!」
どうせ、この人だって信じてくれないと思っていた。
「そっか・・・それは嫌やなぁ」
「・・・えっ?」
「信じてもらえないのは辛いなぁ」
「・・・」
「信じてもらいたいのに信じてくれないのは悲しいなぁ」
頭に軽い重さのモノがのった。
「頑張ったなぁ」
そう言って、ポンポンと頭を軽く叩かれる。
なんだか、不思議な気持ちだ。
「君が良かったら、僕のトコに来るか?」
「・・・なんで?」
「う~ん、なんとなく?」
「・・・何だよ、それ」
久し振りに笑ったかもしれない。

何で、アナタについて行こうなんて思ったかは、分からないけど、数年生きたココなんかより会って数分のアナタの傍の方が楽しそうだったからかな?

アナタの所に行って良かったと思っている。

アナタには感謝している。

そんな事、絶対言わないけど、アナタに会えて良かった。


だから、守られるだけじゃなく、守りたかった。

でも、アナタの傍にはあの人がいた。

くやしいけど、あの人には適わない。

だから、敵になった。

俺でも、バカらしい考えだと思う。

それでも、これが俺だから。

どんなにひねくれていようとも・・・どんなに嫌われようとも・・・願うのはただ一つ。




               『生きて下さい』

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