駿河桔梗の完全個人趣味ブログです。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
創作100題
お題は『WORT』から
【旧・No-Changesから抜粋】
仕事に行く途中で桜並木があるんですが、そこが満開になって、その時が凄く良い天気だったんです。その時、携帯のカメラで写真を撮った時に思い付いた話です。
毎年1回は見る花ですが、何度見ても綺麗で、のんびりと見たいなぁって思います。
(07/04/03UP)
13.風の色
手紙が届くのは、ほぼ毎日。
それを優しい眼差しで読んでいる茂くん。
「なぁ、松岡」
「何よ~」
「花見に行こ♪」
「はぁ~?!何言ってんの、あんた?!」
「いや、今ちょうど良い時季やん。見たいな~って思うてな♪」
そんな楽しそうな顔されても・・・。
「山口ももうそろそろ・・・」
「ただいま」
「帰ってきたで♪」
あ・・・兄ィ。そんなタイミング良く帰ってこなくても・・・。
茂くんは楽しそうに兄ィに話しているし・・・。
「そっか、もうそんな時季か。よし、松岡!弁当だ!!」
「何でよ!?」
「花見といえば弁当だろ」
「そうかもしれないけど・・・・・・そんな大したモン作れないからね!!」
「大丈夫やで。松岡の作るモンは、おいしいから」
「当たり前でしょ!」
松岡はそう言って、部屋を出て行った。
茂くんは松岡に叩かれたおでこをさすりながら、笑っていた。
茂くんの膝元には、毎日のように届く手紙と数枚の写真。
「・・・早く見たいなぁ」
「そうだね」
PR
この記事にコメントする