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創作100題
お題は『WORT』から
【旧・No-Changesから抜粋】
この話には誰という設定はないです。
最初はあったし、会話文とかもあったんですけど、何かそれじゃあ面白くないなぁって思ったんで全く違うようなモノにしました。
何でしょう。この話の原点は、自分が仕事場に行く時に、本当に蒲公英を見つけた所です。
桜はやっぱ、春の代名詞みたいなモノだと思うし、自分も大好きです。
でも、こうやって、桜よりも先に春を教えてくれるモノっていっぱいあるんだなって思いました。
蒲公英もそうだし、沈丁花もそうだし。
蒲公英を見つけた時は新鮮な感じがしましたよ♪
(08/03/25UP)
36.定められた時間
暖かくて、晴れ晴れとした天気だ。
自分は何となく、歩いていた。
桜も少しずつ…本当に少しずつ咲き始めていた。
そのうちに、満開になるだろう。
そしたら、春だなって思えるだろう。
今はまだ、春に近付いてきたという感じだろう。
それでも、結構、嬉しいモノだ。
春というのを少し感じながら、待ち遠しながら、自分は歩いていく。
時々、吹く風は気持ち良かった。
これも春と思った。
そんな中、ふと下に目を向けたら、そこには蒲公英が咲いていた。
何年振りに見たんだろう。
-----いや、何年振りに気付いたんだろう。
小さい時には、桜と同じように毎年、見ていたはずなのに、いつの間にか見ていなかった。
自分が今、どんな顔をしているか分かっている。
絶対、笑っている。喜んでいる。そんな顔だ。
自分は歩きを止めなかったら、すぐ通り過ぎてしまった。
(う~ん、春っていうより小春って感じだな)
上を向いて歩くのも良いけど、下を向いて歩くのも、たまにはいいな。
小さな春、見ィつけた♪