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創作100題
お題は『WORT』から
【駿河桔梗から一言】
一応、松岡くん以外の4人です。
ここ最近、書いたコトがない組み合わせで書いていて、山口くんと長瀬くんで書こうと思っていたのですが、上手くいかず…。
「そう言えば(松岡くん以外の)4人で書いたコトないじゃん!!」というコトを思い付き、それで書いてみました♪
(11/08/26UP)
92.夢と現実
自分が見える範囲には、月は見えなかった。
夜空には星がいつもよりちょっと多く見えているような気がした。
何か嬉しくなって、見える範囲を広げようとベランダから身を乗り出してみた。
そうすると、やっぱり星が少し見えた。
更に嬉しくなって、もっと見えるんじゃないかと思って、そのまま前後左右にキョロキョロと見ていた。
夢中になっていたら、急に後ろに引っ張られた。
急だったから、反応が上手く出来なかった。でも、倒れそうになった時に後ろから誰かが支えてくれた。
お礼を言ったら、その人は笑って「危ねぇぞ」と言った。
「甘いよ!!」と、自分を引っ張った人が腰に手を当て、睨みながら言った。
そして、自分に向け、「落ちたらどうすんだ!!?」とか「ケガだけじゃ済まないかもしれないんだぞ!!」とか言った。それは自分を心配しての言葉だと分かるから、本当に申し訳なくて、その人に謝った。
「それぐらいにしといてやれよ」と支えてくれた人が言い、「だから、それが甘いんだって」と引っ張った人が言った。
「皆してココにいたん。スイカ切れたで」
ベランダに出れる窓から顔を出し、笑顔で自分達に言った。
スイカという言葉に反応してしまった自分は、「はーい!!」と返事をして笑顔をくれた人の方に走って行った。後ろで何か叫ばれているような気がしたけど、スイカで頭がいっぱいになっている自分には聞こえなかった。
自分は笑顔をくれた人に「星がキレイだったんですよ!」と見た事を興奮しながら話した。
その人は、ずっと笑顔で話を聞いてくれた。
そして、「良かったなぁ。でも、気を付けてな」と言った。