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創作100題
お題は『WORT』から
【旧・No-Changesから抜粋】
これで、一応山口くんと松岡くんの誕生日話は終わりです。(汗)
三部に分かれていましたが、話の内容的にそこまでするモノだったのか良く分かりません・・・。
そして、私は最終的に何が書きたかったんでしょうかね???
(07/02/26UP)
※ この話は「80.窓越しの風景は」と続いています。
まだそちらを読んでない方は、そちらからお願いします。
65.兄弟
「兄ィは茂くんから離れたいと思った事ってある?」
ある日、突然、松岡がそんな事を言った。
「あるぞ」
「あるの!?」
「おう」
「・・・・・・」
黙るなよ。
「今も思う事があるの?」
「いや、全然」
「どうして?!」
「俺がいたいから」
「えっ!?だって!?あの・・・?!」
「落ち着け、松岡」
「だって!!兄ィは離れたいって思った事があるんでしょ?なのに、何で今は思わないの??」
「何でだろうな。あの人の傍にいると、落ち着くんだよ。でも、何故かイラッとくる時もあった。だけど、離れられない自分もいて・・・。
わからねェけど、結構、こういうのは自分の気持ち次第なんじゃねェかな」
「気持ち?」
「あの人が変わる事なんてないだろうし、自分も望んでない。最終的にイラッときていた部分さえ、好きな所でもあったんだよ。それに気付いたら、離れたいなんて思わなくなった。むしろ、もっとあの人の傍にいたいって思えた」
「・・・そういうもの?」
「さぁな。ただ、俺はそうだったっていうだけだからな」
「・・・」
「お前はどうしたいんだ?」
「・・・分からないよ」
「そうか。深く考えるな、松岡。そのうち答えが出るだろ」
「・・・うん。兄ィ、ありがとう」
「おう」